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4.おわりに 当科のめざす「ターゲット」3 生産工程管理技術科の訓練内容 図9は将来製造現場のリーダに上がるための知識・技能を、OJTとOFF-JTで学ぶべき知識として、カリキュラムの範囲を検討した資料です。 さらに多品種少量生産に対応できる人材確保に強い危機感が製造業の中にあるのを感じました。従来からのフォード型生産方式・MRP生産方式といった昔からある生産方式、トヨタ生産方式・セル生産方式といった日本独自の生産方式のそれぞれの長所・短所を理解し、つくるものに適したしくみを判断し、アレンジできる人材がこれから必要だと考えました。 さらに、現場では製造作業や品質確保のためにいくつかの「小さなコンピュータシステム」が動いています。小規模なシステムは、できるだけ自分たちで短経路が可能になるかと考え、カリキュラムを検討しました(図7)。 は製造業の生産管理スタッフや組立現場のリーダです。 しかし、ターゲットの周辺には様々な仕事をする人々が存在します。これからの日本のものづくりにはコンピュータの利用しないわけには中の中でシステムを販売・開発したり、IT化推進をする過程で現場と開発業者の仲立いきません。ここでターゲッ中の中でシステムを販売・開発したり、IT化推進をする過程で現場と開発業者の仲立ち・窓口となる人材の育成が可能であろうと考えています。当科はこれらの職種・業務トを補助する業務・職種が存をターゲットとして定め、再就職をめざすカリキュラムを考えました(図8)。 ち・窓口となる人材の育成が可能であろうと考えています。当科はこれらの職種・業務在することに気づきます。図をターゲットとして定め、再就職をめざすカリキュラムを考えました(図8)。 図9 職業訓練で習得するOFF-JT習得範囲の検討  図9 職業訓練で習得するOFF-JT習得範囲の検討図9 職業訓練で習得するOFF-JT習得範囲の検討図7 OFF-JTの知識を職業訓練で習得する  図8 当科の再就職イメージ図8 当科の再就職イメージ   図10 多様化する生産システム 前半3ヵ月でパソコンと生産管理を中心とした業務の流れに関する知識習得,ハンディターミナルを使った簡単なシステムを構築します。ものづくりや作業にかかわる者の「心構え」はトヨタ生産方式や作業管理などを素材に身に付けることを試みます。後半3ヵ月では生産現場で使われる小規模システムの構築に必要な知識と実習を行います。 カリキュラムの中でのシステム構築演習は以下のようなものがあります。3 生産工程管理技術科の訓練内容 ① ノギス・電子天秤・デジタルマルチメータからデータをサンプリングする計測システムの構築③ 無線ハンディターミナルと携帯型バーコードプリンタを用いた入出荷システムの構築④ 在庫管理システムの構築演習⑤ セル生産モデルを意識したデジタル屋台システムの構築(写真1) 県内企業でもセル生産は多くが採用しているようで,それらの企業での解雇等で当科を受講した訓練生は,当システム開発が学べるカリキュラ科のカリキュラムについてくるのはそできるような能力が身につくよう、ムも検討しました(図10)。 れほど問題ではないように思えます。 システム開発が学べるカリキュラ 当科をつくるうえでやりたかったこムも検討しました(図10)。 との1つに,「新製品開発」のような 訓練がありました。新製品を開発するような演習が加われば,それをきっかけとして図面・部品表を起こし,より実際に近い部品の調達・セル生産演習ができるかと考えましたが,実際には10図9は将来製造現場のリーダに上がるための知識・技能を、OJTとOFF-JTで学ぶべき知識として、カリキュラムの範② メールを用いた電子受発注の運用囲を検討した資料です。 演習と,その受注データを使ってのさらに多品種少量生産に対応できバーコード付き標準納品書作成システムの演習る人材確保に強い危機感が製造業の中にあるのを感じました。従来からのフォード型生産方式・MRP生産方式といった昔からある生産方式、トヨタ生産方式・セル生産方式といった日本独自の生産方式のそれぞれの長所・短所を理解し、つくるものに適したしくみを判断し、アレンジできる人材がこれから必要だと考えました。 さらに、現場では製造作業や品質確保のためにいくつかの「小さなコンピュータシステム」が動いています。小規模なシステムは、できるだけ自分たちでできるような能力が身につくよう、技能と技術

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