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1.はじめに 総面積約9,188平方キロメートル,海岸線2,643キロメートルで,種子島,屋久島,奄美群島等の離島が約27%を占め,温帯から亜熱帯に至り,平均気温が高く温暖な気候に恵まれています。また,霧島火山帯が縦断し,トカラ列島までの間に11の活火山が分布し豊富な温泉にも恵まれています。 歴史的には16世紀後半には島津氏がほぼ現在の鹿児島県に当たる地域を支配し,日本の南の玄関口として中国,韓国,当時の琉球やアジア太平洋地域と交易があり,ポルトガル人による鉄砲やフランシスコ・ザビエルによるキリスト教の伝来があった土地で,鎖国体制が崩壊する19世紀後半には薩摩藩の主導で反射炉や機械工場の建設,留学生派遣等西洋文化をいち早く取り入れ,当時の日本をリードし,西郷隆盛や大久保利通など近代国家建設を担う人物を輩出しています。 県の総人口は約174万人で,第三次産業の比重が大きくなっていますが,4人以上の事業所数が2,541事業所,従業者数が約77,700人,製造品出荷額が約1兆9,930億円となっています。 特産品としては,ブームとなっている焼酎,さつま揚げ,黒酢等また工芸品としては大島紬,薩摩切子,薩摩焼,甲冑,つげ櫛等があります。 薩摩川内市は県北西部に位置し,総面積683.5平方キロメートル,人口約10万2千人で一級河川「川内川」や「蘭牟田池」をはじめとする緑豊かな山々や湖や変化の美しい甑島,温泉等多種多様な自然環境を有している街で,400年の歴史をもち毎年9月22日に行われる,長さ365メートル,直径35センチメートル,重さ5トンの川内大綱引きは,壮絶なぶ技能と技術九州職業能力開発大学校附属川内職業能力開発短期大学校鬼塚 郁夫⑴ 鹿児島県および薩摩川内市の概要川内大綱引き36川内大綱引きで気勢を上げる吉村作治サイバー大学学長紹設●●●●介施ポリテクカレッジ川内

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