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1.はじめに2. 茨城県立産業技術短期大学校の理念 茨城県における戦後の職業能力開発行政は,昭和21年4月に「職業補導所」を水戸市に設置し,その後県内各地に訓練科を設置して,昭和23年に「公共職業補導所」,昭和33年に「職業訓練所」,昭和44年に「専修職業訓練所」,昭和49年に「高等職業訓練所」,昭和51年に「高等技能専門校」,昭和62年に「産業技術専門学院」として,時代の要望に応じて改廃を繰り返してきました。 現在の茨城県の県立職業能力開発施設は7校あり,高度職業訓練を実施する産業技術短期大学校は水戸市に,普通職業訓練を実施する産業技術専門学院は,水戸市,日立市,鹿嶋市,土浦市,筑西市,古河市にそれぞれ設置されています。 本県の産業は,電気機械産業が集積する日立・ひたちなか地区や重化学工業の鹿島地区などの生産拠点や,研究開発拠点としてのつくば地区を有し,全国8位の製造品出荷額を誇っています。 また,県内総道路延長距離は全国2位,可住地面積は全国4位と,生産拠点と居住地の広域化という状況に対応して,県内6地域7ヵ所に能力開発施設を設置し,各地域の産業界の要望に応じた訓練を実施しています。 そのようななかで,高度IT化時代に対応した「いばらきブロードバンドネットワーク」の整備,東海村に建設中の「大強度陽子加速器」を中心とした未来産業を創出する「サイエンスフロンティア21構想」など新技術の開発や新産業の創出が進んでいます。また,これらの取り組みをより確実なものとするためのつくばエクスプレス・北関東自動車道路・茨城空港の整備等による交通基盤網の整備が進んでいます。 このような分野ではITに関する高度な専門知識・技能を持った人材が求められており,その人材を育成する施設が要望されていました。 この要望に応えるため,県立水戸産業技術専門学院の情報技術科を高度化再編して短期大学校化し,平成17年4月に「茨城県立産業技術短期大学校」を設置しました。 本校は以下の方針に基づき運営しています。 ・県の産業振興方策に貢献できる人材の育成 ・県内企業の中核となる高度な技術を持った人材の育成技能と技術茨城県立産業技術短期大学校関根 功史短大棟全容32紹設●●●●介施茨城県立産業技術短期大学校

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