4/2009
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3.温室環境コントローラの機の大半をタイマースイッチ,または手動で各機器を制御しているが,これらの作業を自動化するために温室環境コントローラを開発した。図1のように本温室環境コントローラは制御部,センサユニット,監視部,実験用温室で構成されている。図2に制御部と実験用温室の外観を示す。 パソコンにより,現在の温室内の温度,湿度,CO2,照度を監視,制御を行う。2台のセンサユニットから取得した温度,湿度,CO2,照度の値をグラフで表示し,容易に温室内の状態を確認することができる。また,センサユニットの無線LANのIPアドレス等を設定ファイルに記述することで,温室内のセンサユニットの増設や,監視する対象となる温室の数が増えても,利用できるようになっている。図3の画面で温室環境の設定が可能である。温度,湿度,CO2については時刻と目標値を入力し,設定した時刻になると,設定した目標値を保つ制御を行う。照明については,点灯開始時刻と点灯時間の設定を行う。それぞれ4段階まで設定可能なように制作した。 開発言語はC#を用い,センサユニットとの通信にはSocketクラスのオブジェクトをスレッド化することで複数センサユニットとの通信を可能にしている。 図4は実際に2台のセンサユニットと通信を行い,測定値をグラフ表示している画面である。温室4/2009の状態と同時に目標値もグラフ上に表示されるので,現在の状態と目標の比較が一目でわかる。この画面上部のボタンをクリックすることにより,各機器を手動で動作させることも可能である。 監視部(パソコン)とRS-232Cケーブルで接続し,29能3.1 監視部3.2 制御部図2 制御部と実験用温室の外観図3 温室環境設定画面

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