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6.国際交流への協力で,また「能力開発相談コーナー」,「入学相談コーナー」も設けられた。 そのうち,「ものづくり体験コーナー」は前回と同数で,「オリジナルカレンダー」,「オリジナル模型」,「しゃかしゃかライト」,「オリジナル缶バッチ」,「光をあてると走るモータカー」,「アルミ缶で作るエコ・表札」,「リニア棒」,「花の妖精人形」,「板金工作」,「文鎮」の10種類があった。しかし,8種類が昨年と異なっていたことから,「昨年も参加したが,毎年違う体験(ものづくり)ができて楽しかった」というアンケート調査の回答があった。 その他にも「官民学が一緒になってのものづくり,実際にすぐ活用できる製品,商品へとつながっているのを実感しました。若年層の雇用拡大のためにもすばらしい学校です」,「小学生がものづくりに興味を持つ良い機会を与えてくださり,ありがとうございました」等,多くのコメントをもらった。参加者の声から「沖縄ポリテックビジョン2008」が成功裏に開催されたことが裏付けられ,職員にとっては大きな励みとなった。 また,2007年に引き続き,2008年も学生によるエイサー隊の出演があって,彼らの熱心な演舞は来場者の方々から高い評価を受けた。そのすばらしさを買われたのか,うるま市最大の商店街振興祭りである「第14回あげな街ぐあーフェスタ」の実行委員会から演舞の協力要請があった。そして,2008年12月13日に総勢50名の学生が,うるま市のまつり会場(アゲナゲア市場)で沖縄能開大三線隊の演奏に合わせて太鼓を叩きながら演舞する熱演ぶりは,観客から大きな歓声をうけた(写真6)。沖縄能開大による地域との交流事業がさらに大きな一歩を踏み出したものといえよう。 これに加えて,「沖縄の産業まつり」,「沖縄市産業まつり」,「沖縄市生涯学習フェスティバル」,「タイガー産業(株)30周年記念イベント」,「沖縄こどもの国『キッズカーニバル』」等の産業振興イベントで作品展示も行った。 2008年の「沖縄の産業まつり」会場で沖縄能開大3/2009は「琉球円覚寺仏殿模型」,「無線LANを利用した遠隔操作ロボット」,「バーチャルメイクアップ システム」等10数点の学生作品を展示した(写真7)。 このように,積極的に県内各地域のイベントに参加した努力が実り,学生が開発したユニークな作品の展示は県内各イベント会場で最も重要な集客コーナーとなった。特に田上晴久先生,石川功先生および近藤悟先生を中心としたグループが開発した「鶏卵自動販売機」は2006年度の「沖縄の産業まつり」で優秀賞を受賞し,沖縄能開大ものづくりの技術が産業界でも認められた証拠となった。 2007年5月16日,政府は日本を世界とアジアを結ぶ懸け橋にすることを目的とする「アジア・ゲートウェイ構想」を提唱した。「『アジア・ゲートウェイ』43  写真6 沖縄能開大学生によるエイサー披露 写真7 2008年度「沖縄の産業まつり」会場での(アゲナゲア市場)沖縄能開大展示コーナー

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