3/2009
35/48

5.スリランカ見聞遣,②カウンターパート(相手国技術移転対象者:以下C.Pで表記)の研修の実施,③機材の供与,④現地活動費の負担に分類され,長期専門家は②,③,④に,また短期専門家は主として②のC.Pへの直接的な技術移転が主な業務になる。 今回のJSCoTのプロジェクトではメカトロニクス分野の長期専門家は当初配属されていたが,一身上の都合で中断,また当機構の施策とも絡んで以降は短期専門家で業務を分担するという異例の事態となっている。具体的に行った業務を以下に示す。⑴ 会議への出席 ① プロジェクト会議(ProjectMeeting) 原則週1回の日本側プロジェクト内の連絡会議。最も身近で具体的な会議。 ② 短期向上訓練会議(WorkingGroupMeeting) スリランカ側のプロジェクト関係者も含めた会議。 ③ 技術委員会(TechnicalCommitteeMeeting) 企業関係者を含めた連絡会議。企業サイドからの要望や学生の採用等について協議する。 ④ 運営委員会(SteeringCommitteeMeeting) スリランカ関連省庁の関係者を含めた会議。プロジェクト進捗状況や問題点を協議する。 ⑤ JICA専門家会議 国内全土から専門家が集まり,活動の成果発表や安全に関する情報交換などを行う。⑵ 公式行事への関与 ① JSCoT開校式 ② 技能競技会表彰式 ③ 国会議員団視察⑶ カウンターパートへの技術移転 対象となるC.PはJSCoTのメカトロニクス科のインストラクター4名で,カリキュラムの詳細検討,教材の開発,供与機材の協議,専門の技術指導などを行った。⑷ 短期セミナーの実施 PLCに関するセミナー(3回シリーズ)をC.Pと企画し,初級編(3日間)を実施した。スリランカ初となったこのセミナーは好評で,続く中級編も後日行われた。⑸ 関係施設の見学 ① ゴール技術学校 ドイツの国際協力機関GTZが支援するスリランカ南端ゴール市にある技術学校。 ② セイロンたばこ会社 スリランカで最も近代的な製造工場をもつ。⑹ 活動のプレゼンテーション 最終日にJSCoT関係者を対象に期間中の活動を総括する発表会を行った。 スリランカ/コロンボの1日は早朝の暗闇を爆走す334.2 専門家の業務図7 開校式でのランタン点灯(左:多賀参事官と右:職業技術訓練大臣)図8 PLC短期セミナーの開講3/20095.1 コロンボの朝図9 活動のプレゼンテーション

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る