3/2009
22/48

50.4→「取得済み」へとISO9001の認証取得に向けた取り組みが強くなるに従って,その割合が高くなっていることを示している。 また,「個々の従業員が当面の仕事をこなすために必要な能力を身につけることを目的に能力開発を行っている」と回答した事業所の割合は,「すでに取得している」事業所では48.1%,「これから取得することを検討している」事業所で58.8%,「取得も取得の検討もしていない」事業所では59.8%で,「取得済み」の事業所の方が「取得を検討」あるいは「取得の予定なし」とする事業所より10ポイント以上も低くなっている。 このことは,ISO9001の認証を「取得していない」事業所では,「すでに取得している」事業所と比較すると,当座対応の能力開発を実施している割合が高いことを示している。 一方,「能力開発について特に方針を定めていない」事業所の割合は,「すでに取得している」事業所では7.5%ときわめて少ないが,「これから取得することを検討している」事業所では14.1%,「取得も取得の検討もしていない」事業所では21.1%で,ISO9001の認証取得に向けた取り組みが弱くなるにn指導者を決めて計画にそって進めている合 計1149100.0【ISO9001の認証取得状況】すでに取得している684これから取得することを検討している199取得も取得の検討もしていない26620仕事の内容を吟味して,やさしい仕事から難しい仕事へと経験させるようにしている主要な担当業務のほかに,関連する業務もローテーションで経験させている67058.333128.856.330.760.825.661.726.3従って,その割合は高くなっている。 以上のことから,ISO9001の認証を取得している事業所では,スキルマップなどで現在の技能系正社員の職務遂行能力の見える化(可視化)を図り,比較的長いスパンで従業員の能力開発を進めていることがうかがえる。 図表3にISO9001の認証取得状況とOJTを効果的に進めるために実施している方法を示す。 OJTを効果的に進めるために「作業標準書や作業手順書を使って進めている」と回答した事業所の割合は,ISO9001の認証を「すでに取得している」事業所では7割弱(67.0%),「これから取得することを検討している」事業所で4割強(44.7%),「取得も取得の検討もしていない」事業所では3割強(32.7%)となっており,「取得の予定なし」→「取得を検討」→「取得済み」へとISO9001の認証取得に向けた取り組みが強くなるに従って,その割合が高くなっている。 また,「指導者を決めて計画にそって進めている」事業所の割合は,ISO9001の認証を「すでに取得している」事業所で約4割(38.3%)ときわめて高く,作業標準書や作業手順書を使って進めているその他63455.2111.067.01.244.71.032.70.4OJTを効果的に進めるための取り組みは特には行っていない無回答383.32.30.34.51.04.90.4技能と技術図表3 ISO9001の認証取得状況とOJTの実施方法(単位:%)日常的に上司や先輩が仕事の手順を教えるようにしている36531.886975.638.374.719.177.924.476.3⑶ ISO9001の認証取得状況とOJTの実施方法

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る