平成30年10月19日から20日にかけて、「PTUフォーラム2018」が職業能力開発総合大学校において開催されました。多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
 本フォーラムの開催に際し、本校の加藤教授より「ブランド戦略:社会からみた自らの存在価値をいかに魅力的に表すか」をテーマとしてご講演いただきました。本講演では、本校で実施されているPTUブランド戦略の検討、テクノインストラクターのブランド化の検討についてお話していただきました。
 また、19日午後から20日午前にかけては、職業能力開発研究発表講演会が行われ、昨年を上回る158件の発表件数のもと、9会場で15のセッションが設けられました。今回から新たなオーガナイズドセッションとして「特別な配慮が必要な訓練受講者の現状と効果的取組」が設けられ、先導的な取り組みを行っている各施設から発表が行われました。職業能力開発施設にとって現在深刻な課題となっている内容であるため、発表者の講演の後、熱のこもった活発な議論がなされました。

  • 職業能力開発研究発表講演会
  • オーガナイズドセッション「特別な配慮が必要な訓練受講者の現状と効果的取組」
  • 職業能力開発研究発表講演会 オーガナイズドセッション
    「特別な配慮が必要な訓練受講者の現状と効果的取組」


 昨年度から設けられたオーガナイズドセッション「技能科学」では、国立大学法人名古屋工業大学の江龍副学長より「技能科学がもたらすプロセス・インフォマティクスの可能性:職業能力開発総合大学校と名古屋工業大学の連携が目指す技能科学のありたい姿」をテーマとしてご講演いただきました。
 本フォーラム2日目の午後からは、日鉄住金総研株式会社の山藤客員研究主幹より「IoT・AI時代のものづくりと人の役割変化への対応」をテーマとしてご講演いただきました。本講演に出席された方からは、時代に合った講演内容で大いに参考になったとの声がありました。
 そして、本フォーラムを締めくくる特別講演では、鎌倉彫作家の三橋氏より「鎌倉彫からみる日本のモノづくり~なぜ北斎を彫ったのか~」をテーマとしてご講演いただきました。本講演に出席された方々からは「想いを込めないモノづくり」という言葉が印象深かったとの声が多数ありました。
 特別講演には近隣の市民の方々にも多数ご参加いただき、質疑応答の時間も盛り上がりました。

  • 特別講演“鎌倉彫からみる日本のモノづくり ~なぜ北斎を彫ったのか~

  • 特別講演“鎌倉彫からみる日本のモノづくり ~なぜ北斎を彫ったのか~

  • 鎌倉彫

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