我が国の人材育成の一翼を担う職業訓練指導員(以下、「テクノインストラクター」という。)は、これから働く方、既に働いている方、離職して再就職を目指している方などに対して、技能・技術の指導によるスキルアップの支援やキャリアコンサルティングによる就職支援を行う、まさに、技で未来を切り開く術を教える『専門職(職業能力開発促進法に基づく)』です。
 昨年、「労働政策審議会人材開発分科会」では、テクノインストラクターの現状として、応募に対する充足率の低迷などによる人材不足が議論されています。現在、その課題に対して厚生労働省では、テクノインストラクターの安定的な確保と質の高い人材の育成及び早期に現場で活躍できる仕組みの検討などが行われています。
 職業大基盤整備センターでは、これらの課題に対しての解決策を担う一旦として、「ハロートレーニングを支えるテクノインストラクターのあり方等に係る調査研究」を行うこととなりました。その調査研究では、以下を目標として取組む予定です。


①テクノインストラクターの認知度及び現状の問題点の調査・分析の実施
②テクノインストラクターのブランディングに係る検討
③テクノインストラクターの安定確保に向けた効果的な募集・広報及び人材育成に係る検討


 この調査研究では、加藤 雄一郎教授(職業大)を座長とする「テクノインストラクターの安定確保に係る研究会」を平成30年6月12日に開催しました。研究会では、本調査研究の方針を確認し、テクノインストラクターの上記の課題に向けた取組みについて議論がされました。とくに、『テクノインストラクターのブランド化』についての検討がおこなわれ、今後、ブランドプロポジション設計をおこない、「顧客から見たテクノインストラクターの存在意義」を明らかにすることで、効果的な募集・広報へ展開させ、解決策を検討する予定です。
 「『感謝』される『働きがい』のある仕事」
 「自ら学び成長を続ける『やりがい』のある仕事」
 テクノインストラクターは様々な魅力のある仕事と確信しています。その魅力をこの研究会で明らかにしていきます。
 最後に、この研究会を進めるに当たり、全国のテクノインストラクターにご協力を頂くこともあると思います。皆さんのお力をお貸しください!よろしくお願いします!

  • 第1回研究会の様子
  • 第1回研究会の様子(写真)