高度訓練開発室では、今年度の大学校カリキュラム等検討委員会において、全国の大学校の中で下表に示す訓練系専攻科(以下、「訓練科」という。)に特化した部会を設置し、既存の標準カリキュラムの見直し及び未整備の標準カリキュラムの作成等を行いました。


対象訓練科一覧
訓練科 標準カリキュラム
輸送機械整備技術系 航空機整備科 新規作成
物流システム系 港湾流通科 改訂
物流情報科
港湾技術科※
接客サービス技術系 ホテルビジネス科 新規作成
港湾技術科については、職業能力開発促進法施行規則別表第六に依らず、港湾業務に必要な技能を習得するために適切と認められる科目を整備した訓練科



 航空機整備科は千葉職業能力開発短期大学校成田校に、港湾技術科は港湾職業能力開発短期大学校神戸校(以下、「港湾短大神戸校」という。)に、ホテルビジネス科は沖縄職業能力開発大学校(以下、「沖縄能開大」という。)にのみ設置されています。また、港湾流通科は港湾職業能力開発短期大学校横浜校(以下、「港湾短大横浜校」という。)及び港湾短大神戸校に、物流情報科は港湾短大横浜校及び沖縄能開大にそれぞれ設置されています。
 本部会は、各校各科から1名の職業訓練指導員に委員として出席していただき、7月と9月の計2回、それぞれ3日間の日程で開催しました。9月の第2回は、港湾短大神戸校を会場として開催しました。


  • 部会の様子(港湾短大神戸校内会議室)

部会の様子(港湾短大神戸校内会議室)


 一昨年、厚生労働省より上表の訓練科に係る改訂された訓練基準が示されました。それに伴い、既存カリキュラムが示された訓練基準に適合しているかどうか確認するとともに、必要に応じて見直しを進めました。
 本部会における成果として、物流システム系においては標準カリキュラムの改訂版を、航空機整備科とホテルビジネス科においては新規標準カリキュラムを整備することができました。見直し及び整備した標準カリキュラムについては、各校に送付するとともに基盤整備センターホームページで公開していますのでご活用ください。
 また、本部会では標準カリキュラムの見直し及び整備に加えて、各訓練科の技能照査標準問題の作成、総合制作実習課題情報の精査を行いました。
 今回、標準カリキュラムの見直し及び整備作業を進めるにあたり、各科の訓練基準についての意見を伺うことができました。集約した意見については、当高度訓練開発室で実施する「職業訓練基準の分野別見直しに係る基礎研究」の基礎資料とさせていただきます。


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